東京都の舛添要一知事(65)は、産経新聞の単独インタビューに応じ、冷え込んでいる日中、日韓関係を踏まえた東京都の都市外交について、「外交は国の専管事項」とした上で、「姉妹都市の北京やソウルとは、国とはひと味違う都市外交ができる」と語り、訪中や訪韓に意欲をみせた。知事を補佐する「知事キャビネ(補佐官集団)」での検討事項については、「交通体系全体の見直しに向け、専門家らから意見を聞きたい」と述べた。

 舛添知事は「私は中韓両国とは行き来が多く、両国の政府高官レベルにも友人がたくさんいる」と話し、「北京もソウルも、最近では東京より先に五輪をやっており、『どうでしたか』と聞いてみたい。北京五輪のメーン会場だった『鳥の巣』(北京国家体育場)がめちゃくちゃになっている。どうしてそうなってしまったのかについても、話をしたい」とした。

 また、「介護保険などの社会保障や、大気汚染の原因となる微小粒子状物質『PM2・5』対策など環境分野では、東京として教えられることがある。尖閣や竹島の問題もあるが、こうしたことが日中、日韓関係の改善に資すればと思っている」と述べた。

 一方、公約で掲げた「知事キャビネ」について、「『キャビネ』という言葉を使うと、『側近政治』との誤解を受ける。万機公論に決するための道具なので、審議会や懇談会と言い換えてもいい」と説明。

 その上で、「特に交通体系について、ターミナル駅のバリアフリーや、雪の影響で孤立した奥多摩町への道路などについて、現場をみてみたい。その上で、キャビネの人数や人選を決めたい」と、平成26年度予算案を審議する都議会閉会後の4月にも、現場視察を実施する意向を示した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140219/lcl14021917580000-n1.htm 




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